BIRTHDAY

2007年5月10日 家族・子育て
これを書いているのは29日だ。
10日の午後3時51分、マメはもはやマメではなくなり、一人の小さな女の子としてこの世に生まれてきてくれた。
陣痛が始まったのは10日の午前2時ちょうどだった。予定日の夜にも関わらず胎動がすごかったので、これはまだ産まれないだろうなあと思いつつ眠りについていたところだった。
陣痛とはずっと痛い訳ではなく、打ち寄せる波のようにきちんと間隔をおいて
やってくる。その痛さは主に腰にくる。まるで金槌で力いっぱい叩かれているかのよう。
次の痛さの波が来るまでは全然痛くないので、あわてておにぎりを食べたり夫に電話したりする。夜明け前に両親と産婦人科へと向かった。外は雨で、あんなに不安でいっぱいだったはずなのに、いざとなると不思議と落ち着いている自分がいた。
産婦人科に着くと、もう破水はしていたがまだ時間がかかるということで、部屋で待機しながらひたすら痛みに耐えた。
だんだん痛みの来る間隔が短くなり午後1時になって、分娩室に移動した。長くて明日になるかもと聞いていたのが夕方までに産まれそうと言われて正直ほっとした。
分娩室ではモニターと点滴をつけられ、また痛みとのたたかいだった。呼吸法とかなにも練習してなかったが、本能的に、外に出ようとするマメの呼吸と合わせればいいような気がした。
(結果助産師さんにほめられたので正しかったのかな?

いきんでいいですよと言われてからは痛みは下腹部に変わりまた別の痛みがやってきた。思わず痛い痛いと叫んでしまった。もうダメだと思った瞬間、赤ちゃんもう出ますよ〜という声がして、娘の姿がみえた。
初めての泣き声が聞こえて、私も泣きそうになったが、それ以上にほっとして全身の力が抜けた。

娘は私のすぐ横の保育器に入れられた。眼があった瞬間こちらに向かって微笑んだ。嘘のようだが本当にそう見えたのだ。

それからも色々あったが、とりあえずこの日は、娘の誕生日となり、私達にとっても親となった誕生日となった。
出産は本当に痛かったけれども、私でも乗り越えられる痛みなのだとわかった。
夫の立ち会いができなかったのは残念だったが、実は結果的には良かった気がしている。色々な考え方があるだろうが、個人的には立ち会いが無いことでより出産に集中できる気がしたからだ。

出産を経験してみて、素直に
「世界が変わった」
と思った。そして本当にこの日を境に変わったことは数しれない。それはまたこれから起きる出来事の数であり
初めての笑いと涙の数。彼女が運んでくる。
そのごくごく一握りを、合間にこれからも記していけたらいいと思う。

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