吹き返しの風が強かった日

心と身体はつながっている。
どっちも自分だ。
だから、どちらかに変化が起こると
もう片方のどちらかとのバランスにも変化がおきる。
それは当たり前のことなのだ。
当たり前のことなのだ・・・。
環境の変化に適合するには時間が必要だ。
連れてこられた金魚だって
一日置いた水の中でないと生きていけない。
だけど時間をかければ
生き物には適応能力があるのだ。
そうやって私達の先祖は進化してきた。
それまで食べなかったものも食べ、未開の地に住み、
言葉や文化を作り上げてきた。
そうして命が受け継がれてきて、
結果私達はいま地に足をつけ
空気を吸って生きているのだ。
気がつけば自分は自分として現実を暮らしているけれど
それまでの長い長い歴史があったから自分はいるのだ。
自分だけではなく、すべての人間が。
今更このようなことを書きたくなった理由はよく
わからないけれど
ちいさな部屋でもう私はひとりぼっちじゃない。
そのことを確認したいのかもしれない。