1月17日の日記

2006年1月17日
11年前、
大きな地震があった事を知ったとき、
私は通っていた高校のグラウンドにいた。
早朝の耐寒訓練の為にジャージ姿で
寝ぼけ眼でつったっていた。
こっちは全然揺れなかったから
正直いって実感が沸かなかった。
テレビの画面でみた黒煙の映像しかなかったから。

数年後、大学生になったとき
関西の友達や知り合いができた。
ある日、飲み会かなんかで
地震はどうだったかという話になったとき、
みんな怖かったとか、揺れてびっくりした・・・
とか口々に感想を語り始めた。
けれど唯一、
押し黙って
「言葉ではとても語れへんよ。」
とこぼした先輩がいた。
普段はとても明るくて陽気な先輩のそんな表情をみたのは
初めて、かなりびっくりしたのだ。
何があったのかは分からずじまいだったけれど、
その一言から深いかなしみが伝わってきた。
それ以来、
この日がくるたびに、思い出してしまう。
あの先輩はどんな気持ちで毎年この日を迎えているのだろう。

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