虫のごとく

2004年5月29日
保護色、迷彩色
跳んだり跳ねたり
友達がガラスに止まった虫をおもいっきり叩いて殺した
虫の一生は終った
ここにこうやって書いていたら
あの虫のことを覚えている時間がちょっと長くなるはずだ

そういうことを考えるのは嫌いじゃないんだ

鞄の中で文庫本が待機している
日曜日になれば羽根を広げる

「虫はいったいどのくらいの距離を飛ぶことができるかな」

受話器越し 本の虫はなんて答えるだろう?
甘い汁が大好きで臆病なこの虫に対して

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