節目

陽だまりが優しい日曜日の午後

ファンヒーターの温風とお客さんの匂いとが
混ざりあいながら
畳の部屋で、談笑が延々と繰り広げられた


しきたりの日は
ホームドラマの
光景を見ているよう
初めてなのに、どこかで知ってるような・・・
ドラマが現実を追いかけるはずが
逆


照れくさい記念撮影
シャッターが切られる寸前
誰かのお腹がぐうーって鳴った。


みんなが笑いをこらえていた。

「やぁやぁ、どうも
今後ともよろしくお願いいたします。」

「いえいえそんな、こちらこそ」


「それではどうも、ごちそうさまでした」

「お気をつけて」

・・・
宴会の幕が降りたら
食器洗いが待っている
ドラマとは違い、私達の人生は
編集も撮り直しも無しに
明日もあさっても続いていく

そう、だから
私はほっとした後で
きちんと
恋人にメールをうつのだ