公園

2003年12月21日
真冬の公園は広すぎて
感傷を沢山連れてくる


洋服を着た犬が、嬉しそうに走る
裸の人間達が、それを満足げに眺める

桜舞う
深夜の細い路地裏で
「もうここでお別れだね」
って、
ぽんと背中を押されたんだ
涙でにじむ月が
心配そうに私を見おろしていた


横断歩道で
蝉が鳴いていた
一緒に信号を渡ることが
これで最後になるとは知らず
ただ ひたすら笑ってた
いつのまにか
雨が上がり、傘が消えた


ゆっくりと
落ち葉が川を流れていった
かなしい言葉を
見たこともないような顔で
だけど嘘のない顔で言う
いつか、そのうち、できたら、いずれ
もう、そんなの
できるかできないかだけでいいよ
思い通りにいかないことは
決して辛いだけじゃない




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